【有償会員限定】MBD活用実践事例報告会のご紹介(2024.11)

JAMBEでは、OEM・サプライヤ各社におけるMBD・モデル流通の取組み事例を紹介する「MBD活用実践事例報告会」を毎月、オンラインで開催しております。

※開催案内は、有償会員の窓口ご担当者・他の方に配信いたします。

本報告会の狙いと、これまでの開催実績(報告概要)を以下の通りご紹介いたします。

MBD活用実践事例報告会 開催実績
回数
開催日
報告者報告タイトル概要
第19回
2024.11.13
マツダ多目的最適化による自動車車体構造領域の
意思決定支援
自動車の車体構造には,衝突性能やNVH性能など複数の機能が求められると同時に,質量低減とコスト低減が求められる。そのため,設計者は,車体構造の仕様を効率的に導出することが困難で,意思決定に時間が必要となることが問題である。そこで,多目的最適化に着目し,トレードオフ関係を明らかにし,意思決定支援を行った事例を紹介する。
第18回
2024.10.16
デンソー
アイシン
トヨタ自動車
エネマネ提案モデル活動のご紹介もっといいクルマ開発のため、複数社間で共通して利用可能なエネマネ技術検討用のシミュレーションモデルを構築した。モデルは、JAMBEのWebページから入手できるジェネリックモデルをベースに冷却・空調の機能を追加したもので、軽量・高速かつ改造が容易であり、開発上流での柔軟な検討を迅速に実施できる事を確認した。また、トヨタグループ内での本モデルの運用体制案を立案し、運用試行を実施中である。
スズキ設計者CAE普及に向けた
自動化支援機能の活用事例
スズキでは、2008年より設計者CAEの普及を推進し、設計者自身が担当部品の構造解析を行うことで、設計品質の向上と開発手戻り削減を目指してきました。この取り組みの中で、設計者CAEの普及を妨げる問題点や課題が明らかになりました。これらの課題を解決するために、解析レポート自動化機能を開発し、設計者がより簡単にCAEを活用できる環境を整えました。本プレゼンでは、この自動化機能の具体的な活用事例とその効果について紹介します。
第17回
2024.9.18
NTTデータ
エンジニアリング
システムズ
従量課金クラウド型解析ソリューション適用ケースの
ご紹介(ユースケース・お客様適用事例)
従量課金制CAEクラウドサービスの適用事例を実際に利用されているユーザ事例を交えながら、その有効性をご紹介いたします。従来の解析ソリューションを利用されているお客様は専用PCの準備が必要となり、解析ソリューションの利用頻度とは関係なく発生する年間保守料金の負担が課題となっており、中小企業の方々、またOEM/T1様における部門固有に一時的に解析環境を利用する、という仮説に基づき、ユースケースやお客様の声を経験事例としてお話しさせていただきます。
トヨタ自動車車両リモート空調システムを対象とする
MBSE適用の取り組み
近年、車両の機能開発、ソフトウェアの複雑さが爆発的に増加しており、これらが実装されるSystem of Systemsとしての機能/性能や品質確保を従来の実車試験や部品単位でのMBDではやりきれない状況になりつつある。本報告ではそのような複雑な機能を持つリモート空調システムにフォーカスを絞り、そのシステム開発にModel Based Systems Engineeringを適用、システム仕様設計や後段のHILSテストにシステムモデル(SysML)を活用した事例を報告する。
第16回
2024.8.21
ジヤトコドライブトレイン生産におけるCAE活用事例報告
~熱処理歪予測ツールの開発~
現在、ジヤトコではドライブトレイン量産工程の品質リスクに対して、工程設計段階でCAEを活用することで事前予測・対策を行い、量産工程での品質不具合防止に取り組んでいる。本報告では、その事例としてCVTシャフトにて流体解析と塑性解析を組み合わせ新たに開発した熱処理歪予測のCAE手法を紹介する。CAE活用のポイントは、CAE技術者と生産技術者の同席設計により、CAEの検証方法と適用方法を現実の現場と合致させたことである。
アドバンスソフト
産業技術総合研究所
宇宙航空研究開発機構
品質工学ツールを適用した諸元探索による
軽自動車用エンジンの熱効率向上
ハイブリッド軽自動車に適用することを想定したエンジンの常用域における熱効率向上を目的とし、産総研にて開発した 0 次元エンジンサイクルシミュレーションモデルと JAXA が開発した品質工学ツール(JIANT)を連携して、ボア、ストローク、コンロッド長、圧縮比、吸気バルブ閉時期等のエンジン設計諸元を軽自動車の排気量規格に捉われずに探索した。さらに、得られた結果に基づき、燃費改善に資するハイブリッド軽自動車用エンジンの展望を述べる。
第15回
2024.7.17
本田技研工業ホンダにおけるモデル流通について社内の開発DX推進の立場から、1Dおよび3Dモデルの領域における各視点を通じて、モデル流通の現状と活動内容について包括的な報告を行う。1Dモデリングは、過去10年以上にわたり各専門領域で進化してきたものの、流通面ではまだ解決すべき課題が存在する。これらの課題の核心に焦点を当て、モデル流通が理想的にどうあるべきかを再考する。3DモデリングではCADデータを基盤とし、各専門領域でのモデル作成や流通が実施されている。今回は特に、領域横断的なデータ利用を中心とした取り組みについて報告する。
鷺宮製作所ドライビングシミュレータ DiM のご紹介と活用事例車両運動性能や操安性評価の他、ADAS開発や人間工学の検証に至るまで、様々なシーンで車両V字開発の加速化・効率化に貢献するドライビングシミュレータ”DiM”。本事例報告では、DiMユーザーと取組んだ過去の代表的な活用事例のご紹介の他、現状の課題や将来への展望についてご紹介させて頂きます。
第14回
2024.6.19
アルプスアルパインディスプレイ製品 3D-CAE 振動解析の
ROM 化検討
弊社解析技術導入チームでは全社よりCAE解析案件を受託している。FY22にディスプレイ製品機構設計部と1D-CAE の導⼊による検証効率化の課題を共有し、機構/熱/電気の各種解析ドメインでの 1D 活用に取り組んだ。
本検討は上記の一環として、製品の振動試験で判明した LCD 由来のラトルノイズの振動解析において 1D-CAE 導入による効率化を試みたものとなる。
第13回
2024.5.15
日産自動車車室内温熱快適性設計のための
1D-CAEを用いた等価温度予測手法開発
体感温度指標である等価温度を1Dキャビン伝熱モデルを用いて予測する手法を開発した。等価温度計算には乗員周囲の空気温度、放射温度、日射、風速、着衣条件が必要である。各パラメーターの算出にあたり予測精度と計算速度を両立する手法を検討し、等価温度を予測する手法を開発、予測精度の検証を実施した。更に、開発したキャビン伝熱モデルをEV車両モデルと連成することで、遮熱ガラスやシートヒーターよる空調消費電力削減効果を検討した。
第12回
2024.1.17
パナソニック
オートモーティブ
システムズ
MBSE-MBD連携開発手法における
モデル変換手法構築及び実機実証
現在MBSEの商品開発適用に向けたトライアルフェーズにいる。しかしながら、MBSEの様々な導入障壁によりMBSE適用は難航している。今回は技術面、心理面における導入障壁に焦点を当てて、その中から、 MBSEMBDモデル変換手法の確立や、要求抽出から実機実装までの一連の工程におけるMBSE-MBD連携開発手法実証といった具体的取り組みを紹介する。
第11回
2023.12.13
SUBARUSUBARUパワートレイン開発の
設計者CAEの紹介
SUBARUパワートレイン開発では設計者CAEを駆使して開発が行われている。その設計者CAEを2つ紹介する。1つめはCATIA V5での解析や運用方法について。2つめは、BPMを利用したSUBARU独自の設計者CAEの紹介(BPMシステム)。BPMシステムの仕組みや運用方法、将来展望について報告する。
第10回
2023.11.15
アイシンアイシンのモータ開発における
CAEの普及の軌跡
モータ設計者の新人として設計部署に配属の後、モータCAE技術担当者として今日に至るまで、クルマの電動化にますます重要となるモータCAE(主に電磁場解析)を社内にどのように普及させ設計開発に活用させてきたか、報告者の年表とCAEユーザー数の推移の相関を分析しながら、普及の軌跡を紹介する。
第9回
2023.10.18
マツダエンジン適合開発におけるAI活用様々な燃費/環境規制を満足する高性能なエンジン制御を実現するための適合開発は複雑化しており,これまで同等の期間での開発完了が困難になっている.この困難な開発をやり切る手段として,AI技術を活用した計測適合環境を実現・活用した事例について紹介する.
第8回
2023.9.13
デンソーサプライヤー視点での
日本のモデル流通の目指す姿(案)
今後日本の電動車が世界でシェアを拡大していくためにはモデルベース開発によるOEMとサプライヤーの協業が必要であり、それにはモデルの流通が必須である。モデルは各社の大切な技術資産であり、開発に工数が掛かっているため、モデルの流通には費用の支払いが必要である。
JAMBEとして、モデル費用の内訳に関する標準的な考え方を早期に構築し、OEM/サプライヤー間、またサプライヤー間でモデル費用のやり取りを定着に向けて考え方の案を提案する。
第7回
2023.8.30
トヨタ自動車ADAS開発用SILSにおける
モデル標準化と運用の事例報告
近年、自動運転やADAS機能進化に伴い車両制御ソフトの大規模化や複数部品での連携が増加しており、これら制御ソフトの品質・性能確保を従来の実車試験や部品単位でのMBDではやりきれない状況になりつつある。
本報告ではトヨタ自動車におけるADAS開発へMBD適用、それに適用する各部品のプラントモデル、制御モデルの標準化/運用の事例を報告する。
中央図研JAMBE公開モデルを活用した
電費MILSモデル構築と
サプライヤ様活用事例
1DCAEの経験のないサプライヤ様が、自社製品開発のために公開モデルをカスタマイズするのはリソース、期間的にハードルが高い。そこで、弊社にて公開電費モデルのサーマルプラント部をカスタマイズしたモデルを構築した。今回、サプライヤ様での活用事例の紹介と今後のOEM様-サプライヤ様でのモデル共用についての提言を報告する。
第6回
2023.7.19
ジヤトコドライブトレインユニット開発における
MBD活用事例報告
ジヤトコにおけるドライブトレインユニットのシステム性能開発への MBD 適用事例を報告する。
ATやCVTなどのドライブトレインユニットのシステム性能開発において、かつては実車実験主体のプロセスで開発を進めてきた。しかし、昨今の燃費や乗り心地といった要求の多様化・高度化にともない、開発後期に要求への未達が発覚し、大きな手戻りが発生する課題を抱えていた。
本報告では、MBDやSEを適切に活用し、システム性能開発プロセスを改善した取り組みやその考え方を、Vプロセスの左右バンクの活動に分けて報告する。
第5回
2023.6.21
本田技研工業システムズエンジニアリングを適用した
車両運動性能における1D/MBSの
活用事例報告
本田技研工業における、操縦安定性・乗り心地領域の高効率開発実現のため、システムズエンジニアリングの手法とMBDを活用した開発プロセスについて報告する。
操縦安定性・乗り心地領域の検討において、検討の手法やモデル・データ管理が個人に依存していたため、実機での検証フェースや他機能との連携において、時間と手間がかかってしまい、開発が遅延する事があった。
本報告では、操縦安定性・乗り心地領域の検討のモデル及び検討プロセスの統一化をシステムズエンジニアリングの手法を一部適用することで課題解決を行い、量産開発に適用したので、その内容を報告する。
三菱電機社内でのモデル開発環境構築と
社外モデル利用促進の取り組み紹介
三菱電機における、エンジン制御ユニット開発時のMBD導入による適用事例を紹介する。
具体的には、当社における、①開発プロセスへMBDを導入した背景とMBD適用時のうれしさ、②MBD利用促進のためのモデル開発環境の構築と運用、③客先(OEM)提供による社外モデルに対しモデル開発環境において利用するための改善取り組み内容、について紹介する。
第4回
2023.5.15
日産自動車制御モデル流通プラットフォームとしての
JAMBEジェネリックモデル活用実践事例報告
日産自動車における、MBD推進を目的とした制御モデル流通に関するトライアル事例を報告する。
制御モデル流通において、従来は制御モデル単体の流通であったため、プラントモデルとの連成において、時間や手間がかかりすぎてしまい、有効にMBDが活用できない事があった。
本報告ではJAMBEのジェネリックモデルを用いることにより、ハンドリングしやすい機能単位に分割した簡易MILを荷姿とした制御モデル流通とすることにより課題解決を行うトライアルを実施したので、これを報告する。
第3回
2023.2.14
コンチネンタル・
オートモーティブ
車両レベルの実験におけるMBD活用事例紹介コンチネンタル・オートモーティブにおいて、電子制御ブレーキシステム開発時の車両実験項目に対するMBD適用事例を紹介する。
具体的には、自動車メーカー様とコンチネンタル・オートモーティブ(サプライヤ)間でのモデル流通・提供に関する事前検証プロセスの概要、提供いただいた車両モデルと弊社電子制御ブレーキモデルを組み合わせたバーチャル環境における車両レベルでの制御性能評価手法について紹介する。
第2回
2023.1.23
SUBARUモデル流通啓蒙活動および
社内外モデル流通事例の紹介
SUBARUでは、社内モデル流通推進の為、モデル事例報告会(MBD報告会)を開催している。各部モデル実務者が目利き役となり、流通できそうなモデル・他部署と協力を得たいモデルを中心に紹介し、モデル流通の実例づくりに取り組んでいる。
本報告では、その中から、社内モデル流通の事例として”車両1Dsim(デジタル台車)構築”、社外モデル流通事例として”排気系低サイクル疲労解析”を紹介する。
第1回
2022.12.22
マツダMBD 実践事例とロードブロック解消の
経験のご紹介
マツダでは、2008年~2014年のSKYACTIV‐G、SKYACTIV-Dエンジンの開発においてMBDを本格的に適用し、燃費と出力性能を両立させた商品を開発できた。その後、2015年~2018年のSKYACTIV‐Xの開発においも、MBD適用により世界初の圧縮着火型ガソリンエンジンを実用化した。
これらMBD適用を通して、マツダがどんなロードブロックに直面し、どのように解消してきたかをご紹介する。更に、その後進めて来たパワートレイン以外の開発部門を含めたMBDの全面展開において、顕在化した新たなロードブロックと、その解消に向けて現在も継続している取り組みをご紹介する。